2020年10月9日、酒のかどやにもうすぐ入荷の岩船産コシヒカリ「天蓋米」の稲刈りを見に行ってきました!
「天蓋米」とは、新潟県村上市高根地区の天蓋高原の棚田でとれる絶品のコシヒカリ。
新潟県のお米の三大産地といえば「魚沼」「佐渡」「岩船」が有名ですが、高根地区は「岩船」産の中でも最高ランクのお米がとれる地域です。
いったいどんなところなんでしょう?
村上駅にも近い市街地の酒のかどや店舗から、車で北に30分~で高根集落に、さらにそこからくねくねとした山道を進み標高300メートルほどまで上がったところが板垣さんの棚田。
途中に立ち寄った「天蓋高原交流広場」。ここで標高約400メートル。
夏にはひまわり畑が広がり、お祭りも開かれます。
天蓋高原交流広場から見た周りの山々。
ぱっと開けたそこはまるで別天地!
空に近い!!
向こうに見える天蓋山が、見上げるのではなくてすぐそばに迫って来るようです。
棚田はゆったりと広がっていて、水路にはきれいな水がさらさらと流れています。
昼下がり、村上の市街地はぽかぽか陽気でしたが、ここには少し冷たい風が吹いていました。
もちろん、携帯電話は圏外です。
棚田でとれたお米が美味しいのは、寒暖の差がしっかりとあることで米が夏バテしないことと、とにかく水がきれいなことから。
生活排水とは全く無縁の環境ですが、板垣さんによると、この棚田は先人がこの場所まで数キロの水路を引いたことでこのように広々とした田んぼをつくることができたそうです。
それでも一枚一枚の田んぼは機械が入るとはいえかなり狭く、機械の入らない場所は手作業になるとか。
毎年春には水路の掃除を行うそうですが、これもかなりの重労働です。
当たり前のことですが、田植えをする前から米作りは始まっているのですね。
稲刈りの後、冬には2~3メートルの雪が積もるため、この地域に入ることはできなくなります。
その雪がまた、雪解け水となってこの棚田を潤します。
春先のまだ雪の残る頃の棚田は本当にきれいなんだよ、と板垣さん。
チャーミングな笑顔の中に、棚田での米作りへの誇りと愛情を感じます。
ふとあぜ道を見ると、熊の落とし物や猪が蹴散らした跡が・・・本当に自然のままに、昼はさんさんと太陽の光を浴び、夜にはきっと満天の星空の元にお米が育つんだなと思いました。
自然に寄り添って、自然の力を借りて、力強く育ったお米・・・なんて健康的なんだろう!
一粒一粒がふっくらもっちりとして、噛むほどに甘みが広がる、そんなお米が育ちます。
この天蓋地区の棚田でとれたお米は、収穫量も少ないためスーパーなどでは販売していません。
酒のかどやではご注文いただいてから精米、袋詰めして皆様にお届けしますので、とれたてのお米がすぐにお召し上がりいただけます。
お米はこの後、検査を経て、来週には入荷予定です。
板垣さんが丹精込めて作ったお米、入荷が楽しみになってきました!
「天蓋米」新米をいち早く食べてみたい方は、ご予約をお待ちしております!>>
2020年10月14日追記:本日、「天蓋米」の新米が入荷しました。「天蓋米」をもっと知りたくて、お米を運んできてくれた板垣さんにインタビューした記事は、姉妹店「酒の松澤」ホームページをご覧ください>>